パフォーマンスベース契約

パフォーマンスベース契約(Performance Based Contracting:以下「PBC」という。)について、国内外の情報サービス産業に関連する類似事例、他産業の類似事例を調査するとともに、ユーザ及びベンダの問題意識に関するインタビュー調査を実施し、また、情報システムの契約形態によるPBC モデルの整理を行った。

3 PBC適用のための5ステップ
3-1 【ステップ1】目的・効果の確認
3-2 【ステップ2】KPIの設定
3-3 【ステップ3】価格設定
3-4 【ステップ4】契約内容の決定
3-5 【ステップ5】KPIの評価と見直し


情報システム関係の人とかこれ見とくといいよ
http://d.hatena.ne.jp/love_chocolate/20090803/p1


引用の引用。

人月に変わる新しい価格付けとしてPBCという考え方ができたらしいです。

価格決定に関する情報は大まかには以下によって決まるようです。

  • (1) 開発したものに対するKPIの定義。(売り上げの増加分とか。)
  • (2) KPIと報酬の関係式の定義。(売り上げの増加分の5%を報酬として支払うとか。)

開発ベンダからすると、この取引をする価値があるか?というのが気になると思いますが、これは、投下資本に対してどの程度のリターンが見込めるかを考えることになります。

x : 投下資本
r(x): xを投下したときのリターン

とすると、Max( r(x)-x )がこの取引の価値になります。ただし、能力的な差や得意分野があるため、この最適なxというのは開発ベンダによって異なるでしょう。ここで注目したいのはこの取引は一種の商品であるということです。つまり、この取引にはMax( r(x)-x )の価値があります。


ユーザはこの「商品」を売って、開発ベンダがそれを買うことができます。これをマーケット上で出来るようにすると面白そうです。

ユーザは一番高い値段をつけた開発ベンダにこの「商品」を売ることで利益を得ることができます。また、このときにはMax( r(x)-x )が大きいためr(x)も大きいと考えられユーザサイドのシステム的にも大きなリターンとなることが期待されます。いろんな可能性xを含むのでなんとなくオプションにも似ているような。

KPIを十分客観的に定義できるかどうかという難しい問題は依然残るかもしれませんが、マーケットメカニズム的なものでシステムに関する価格決定がされていくようになると面白くなるかなと思いました。